赤の女王 2019-05-27 15:30:54 |
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(腕を取られたかと思えばトン、と背中に硬い感触を感じて思わず目を閉じる。そうしてぱちりと目を開けば背後には大木、眼前には相手の身体と謎の拘束状況に置かれていて。一体彼はどうしたのだろうと疑問はあれど、さほど危機感を感じないのはひとえに信頼と幼さ故の無知であり、男女が密接するという状況にあってもきょとんとした笑みを崩す事はない。ただ、差し込まれた足だとか、聞いた事のない声音だとか、何時もとは明らかに違う雰囲気にあてられたのかごくりと小さく唾を飲み込み、これは誰だろう、なんて阿呆な考えくらいは浮かんだよう。だってこの人は意地悪なのに優しくって暖かい、そんなビルちゃんじゃない。先程の流れで馬鹿と言われる意味も分からず、まるで知らない人みたいだと戸惑っている内に、零されたのは"湖"という単語。それに更に首を傾げる事となった己をおいて、目的だけを告げて歩き出した彼の腕をぱしりと掴み引き留めてしまった意味とは何か。それすらもよく分からない儘、彼の手を握ってぐるぐる考える。「……ビルちゃん、オリバー何かした?」そうして絞り出した言葉は、やはり馬鹿という言葉を気にしての疑問で、引き留めた手とは反対の手で相手の眉間に触れれば「ビルちゃん、ここぎゅってなってた。」と不安と心配の浮かぶ表情でぶうと唇を尖らせて。湖での水遊びは大いに心惹かれるけれど、相手の異変を紐解いてからでないと思い切り楽しめないし、何より大好きな彼が苦しそうな表情を浮かべる意味を知りたかったのだ。)
(/毎度暖かいお気遣いを有難う御座います…!こちらこそ遅いペースではありますが、ビルさんとの会話を楽しみにいつも仕事に勤しむ事が出来ております!主様の所へ台風の影響が出ていない事を祈りつつ、挨拶とさせて頂きます。蹴り可)
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