赤の女王 2019-05-27 15:30:54 |
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ハンプティ:ビルう!アンタにもやろうかァ?今ならオリバアとお揃いペアルックになれるんだぜぇい!(引っぺがすような掴み方を気にすること無く何が面白いかひゃっひゃと笑いつつ彼女の首元を彩るキャンディレイを示して。戻って来たのは想定内の返事であり、むしろ安心感さえ感じるその内容に彼らしさを覚えて。自らの首元が自由になれば「オリバアッ今度ビルちャんと遊びに来いよう、待ってるぜ」スーツのポケットから名刺ケースのようなものを取り出して、その中からお楽しみチケットを1枚取れば今度は連れられてってしまうだろう彼女の手へぎゅうと力任せに遠慮なく握らせて。なんとも大人気ないリアクションだと、増してやそれを見せているのが他ならない蜥蜴だからか。余りにも子供染みた行動を一度鼻で笑い「じゃァなあッ」とその背へ挨拶を送り)
蜥蜴のビル:(意図せずとも働き詰めだった己を案じてか、複数のメイドやトランプ兵が仕事を休むように訴えて来たのは記憶に近い。それをお構い無しに働いていると愈々女王陛下からの呼び付けに当たり、命令だと数日の休暇を与えられてしまった。働き詰めの男が、突如数日与えられてしまうと手持ち無沙汰に何をして良いかが分からなくなってしまった。部屋に籠るのは余り性に合わず、かと言って城内にいれば仕事が出来ないフラストレーションからかメイドやらトランプ兵やらに細々と口煩い指摘をしてしまいそうな始末であり。____どうしたものか、と廊下を進んでいた時だった。二種類の聞き馴染みのある声が耳に届き、その声の主が自身にとって居心地のよい二人だからか自然と歩み寄り。そして見つけたその時、友人の顔が彼女の首元へ向いていた。驚いたのはその彼の行動ではなく、どうしてだか、気づいた頃には引き離すように友人を掴んでいた事だった。「要ら無ぇ__おい。休みなんだどっか付き合え」最初は茶化すような友人へその戸惑いが未だ浮かんだままの拒否を、そして次には彼女へと続けたのは何故だか無性に友人と彼女を離したくて仕方が無くそんな思いからの無愛想な誘いで。友人を手放せば「行くぞ」とどこに行くかも決めていないそんな無計画のまま言葉を続けて餓鬼臭いその行動を知ってか知らずか先を歩き始めて)
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