Palette/Gruppen 2019-05-18 22:33:41 ID:c8a35cf3c |
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>>zom .>42
すまないな、まさかお前から受けに来るなんて思わなかった。それも頭部で受けるんだから驚いた。(あのワンシーンが脳裏に蘇る。動揺こそ表に出さなかったが案外肝が冷えた。顎を狙って数センチ歯でも埋め込んでやろうと思っていたが結果、頭部から出血するなんて。だが決してこちらに非は無いと鼻鳴らしては適当な詫びを口にした。顔を上げた彼の顔は情けなくとも歪んでおり瞳には若干涙の膜が張ってみえた。そんな彼の手当て風景を数秒眺めてから己の傷を見下げる。ぱっくりと割れた傷口に口角を引き攣るように上げ彼が持ってきてくれた処置道具を使いこなし手当を始めた。太腿にあるせいかズボンを上げることもはばかられ、もうこのズボンも使い物にならないなと判断しては血液で肌に付着した部分のみ切って傷が見える位置までずり下げることにした。ビリビリと電流が流れ続ける傷付近に分かりずらく眉を顰め、消毒液を含ませた布で傷口付近や傷口を軽く雑菌しガーゼを押し当てると包帯を巻いて。不意に掛けられた言葉は提案のような内容で、次いでなった腹の虫の雄叫びに顔を上げる。やはりお前か。そう顔に書いたように表情歪めては彼の瞳の奥で揺らぐ飯好きの本能を垣間見て諦めたように息を吐いた。)騒動の処理粗方終わってからだな。そうかからんと思うが、まあ身支度だの済ませるには丁度いいか。(手当も終わりひょこ、と足庇うように立ち上がれば数歩歩いて痛み具合を確かめて。酷く痛むのは変わりないが普通に歩けることには変わりない。常に騒がしかったインカムの向こう側が漸くして静まってきたのに気付いては案外小規模な奇襲なのだと理解し仕事は右腕の彼に流れるだろうなと目細めた。)
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