匿名さん 2019-05-17 01:14:06 |
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──おいッ!
( 敵意に似た嫌悪感を向けられ手を振り払われれば唖然とし、手を振り去っていく相手を一度は引き留めようとした。しかし、自分は相手の友人でも無ければ名前も知らない昨日会ったばかりの他人。余計なお節介だと煙らがられても当然である。相手の不機嫌の本当の理由は知るよしもなく小さくなっていく背中を見送っては、スマホで時間を確認して再び学校への道をゆっくり進んで。その一部始終を路地裏から不良共に見られていたことには気付かなかった。 )
( 翌日の夕方、スーパーに買い出しに来ては野菜売り場を物色しつつ、ふと相手はあの後本当にあの怪我で大丈夫だったのかと気になって。まともに話した訳でもない、しかも苦手な部類の人間を此処まで気にするのはおかしいかもしれない。それにいくらこっちが勝手にお節介を掛けたとしても、昨日の相手のあの態度は少々失礼なのではないか…と今更イライラしてきて。だめだだめだ、もう忘れようと今晩の夕食に使う白菜を手に取って。 )
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