匿名さん 2019-05-17 01:14:06 |
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( 自分にしては上手くやったつもりだったのだが、所謂どうしてこうなったってやつだ。一歩どころか数歩足りない、そして荒い作戦のおかげで怪我を負い担任に話を聞かれてしまっている。それもこれもあいつらの所為だと治療しながら説教を垂れる保険医にははーなんて笑みを浮かべながら内心舌打ちを打っていた。治療が終わって第2ステージ、今度は担任の説教が始まるかと思うと気が遠くなりそうだ。こんなことになるなら初めから裏門から逃げていればよかったかもしれない、否、でもこんなにも執拗に追ってくる彼らのことだ、面倒ごとが先延ばしになるだけかもしれないとまあ終わったことを考えても仕方がないと担任の説教を空返事で流しながら聞いていれば知らない教師が保健室へ入ってくる。何やら神妙な面持ちで担任に話しかければ担任が此方へ視線を戻して手を差し出した。どうして、たった一言それだけの疑問が浮かび、胸の奥がつっかえるような気持ちになる。ただはっきりとしているのは担任に煙草がバレたこと、これから謹慎を受けること。)…はい、どーぞ。(クソみたいな一日だなあとぼんやり、憤りを通り越した感情を覚えればポケットに忍ばせていた黒い箱とライターを曇った瞳で笑みを浮かべて嘲笑するかのように差し出した。治療も済み、此処で話すのはと生徒指導室に連れて行かれる。保健室を出る直前、いつだかに貰った飴玉をごみ箱にほおり投げれば保健室を後にした。 )
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