匿名さん 2019-05-17 01:14:06 |
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へぇ…それなり、ね
( ピッキングも出来てそれなりに動けるとは、やはり相手は自分がこれまで関わって来なかった人種ではないらしい。ただ先程の不良共と同じ括りではない気がした。視線を外す相手にそれ以上詮索することはなく、話すことなくなったなぁとぼんやりしていると突然の額への衝撃。いたっ、と声を上げ額に手を当てると恨みがましげに相手を見返すも何やら心配してくれている様子に小さく息を吐き ) シーツ干すの手伝ってもらったし、一応一年だろお前。絡まれてるの見てほっぽって後で何かあったら後味悪りぃし。( やや気怠げに額をさすりながら言ったとき、丁度5限目の終業チャイムが鳴る。流石に2限連続サボるのは気がひけるためさっさと席を立ち扉に向かい去り際に) あ…今度俺の前で煙草吸ってたら今度チクるから( と言い残しポケットに入っていた飴を相手に投げつける。それは手伝ってくれたお礼とそれで口寂しさを紛らわせと意味合いを込めたもの。相手がキャッチするのを見届けることなく空き教室を去っていき。 )
( その日の放課後、結局シーツは無傷で無事に部長に届けることができた。しかしどうだろう。今目の前には先刻の不良共が進路を塞いで何やら相手の素性や関係を聞いてくる。場所は昇降口で丁度下校するたくさんの生徒たちの遠巻きの視線が痛い。ただ助けてくれる者はおらず皆素通りするだけ。まあ当然だよなぁと他人事のように思いながら『で、あいつ誰なんだよ。どこいんの?』と聞かれるが名前も何も知らないので答えられるものは何もない。知っていても言うつもりはないので「…知らないし、後輩いじめもほどほどにしたら?」と軽く注意をして「じゃあな。」と隙を見てさっさと退散させて貰い。が、それで納得するような連中でもなく相手をしめないと気が済まないのか一年の下駄箱で相手を待ち伏せていて。 )
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