梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>梔
…そうかな?…っ、
(手が暖かい、そう言う彼は疲労や眠気のせいかどこかぼんやりとして幼く見え、そこに湯浴み上がりの艶っぽさが差し絶妙な色気を纏っていて。そんな彼に見惚れているうちに彼の細く長い指先が絡めばトクンと鼓動が跳ねる。それだけで終わらずマスク越しではあるが手の甲に柔らかな感触が伝わればピクリと指先を震わせあっという間に鼓動は早鐘を打って。全くこの子は…、敵わないのは君ではないのかとさっき落ち着かせばかりの不心得な感情が再び胸中で揺れ動きだす。彼とは紆余曲折あったが口付けを交わした仲、その関係にまだはっきりとした名はなくとも自分の彼に対する想いだけは変わっていなく。つい数時間前で彼を避けていたというのに貪欲な我が心は単純明快。でも今は堪える時だと少し困ったような微笑みを浮かべて「…梔、あまり煽らないで。君にそのつもりは無くても俺も男だから。…今夜は君を寝かせないといけんだから、ね?」絡められた手はそのままに彼の素顔が見たいななんて色欲を抱きながら空いている手で彼の艷やかな髪をどこか子供に言い聞かすように優しく撫でて目元を緩く細めて)
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