梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>榊
榊さん…!(そわそわと心臓の裏側を擽られているかのような感覚に落ち着けず、感情のセーブはこんなにも難しいものだったが、と頭を抱える。彼を喜ばせたいし、楽しんでほしい、欲を言うなら一緒に見てほしい景色もある。そんなことを考えていると聞こえた彼の声に思わずぱっ、と振り向きその姿を見て一瞬固まる。常のピシリと背筋の伸びるような私服姿も、厳格な和服も彼の凛とした強さを引き立てる素晴らしいものに間違いないが、今目の前にいる彼の姿も遜色ない美しさだ。ゆるりとしたトップスは穏やかな性格の彼らしく、それでいて誇り高い凜然さも兼ね揃えた姿に見惚れてしまいつつも何とか「…ありがとうございます。榊さんこそ、とてもお似合いで。思わず見惚れてしまいました。」と正直な言葉を。何よりも己の心を突き動かすのは、この彼の姿を知るのは自分だけと言う優越感。勿論そんなことはないのだろうけど、好意を抱く相手とこのように出かけることができるだけで心臓は張り裂けんばかりに脈打っている。「良いですね、腹が減っては何とやらです。榊さんは何か召し上がりたい物はございますか?」いつもの何倍も忙しなく脈打つ心臓の音を誤魔化すかのように、何とかそう声に出す。失敗のないように、と自分に言い聞かせていたものの、ふと彼の指差した繊細で美しい指先がほんのり赤く色付いているように見えると、寒くないように、と自分の手で彼の手ごと包み込み、そのまま自然と手を繋いで。)
(/あけましておめでとうございます!
年始年末はどうしても忙しくなってしまいますよね…!かく言う私も返信が遅れてしまい申し訳ありません!
こんな背後ですが今年も何卒よろしくお願いします。)
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