梔 2019-05-10 21:27:49 |
通報 |
>>梔
(彼と一旦別れてアジト内にある自室へと訪れては私服へと着替えようとするもそこではたと気がつく。こういう時どんな服を着ていけばいいのかと。交際経験がないわけではないが、体の内側から燻るこの感情は久しぶり過ぎてかなり鈍っている。でも浮かれすぎてもいけないし、そもそもそんな洒落た服は持ち合わせていないため全体的にシンプルな色合いで緩めのモールニットにスキニーパンツ、ロング丈のコートを着込めば内側に短刀やら千本など武器を忍ばせて待ち合わせ場所である桜の木の下に向かい。どこへ行こうか、やはり歳上としてエスコートしないとなんて普段“日常”では考えないことに耽っていれば目的の場所は目の前──そして桜の木の傍を歩く彼を見つけて。私服姿の彼を見るのは初めてではないが、なぜだろう。状況が違うだけで己の鼓動はトクトクと脈打つ。いつもの仕事着や装束に身を包む彼も美しいが、今の彼も凛とした秀麗さを残しつつ年相応の清澄感があり見惚れてしまう。彼の元へ足を進めるうちに昂ぶる感情を落ち着かせては片手をひらりと軽く上げて「…梔、おまたせ。 何だかお互いがこんな格好をしているのは新鮮だね。よく似合ってるよ。」ゆるりとした微笑みを浮かべて声を掛けては彼の足先から視線を辿って目を合わせ「…さ、君が行きたい場所があればそこへ行くけど、まずは食事でもどうかな?」となるべく普段と変わらない声のトーンで微笑みを向けて、飲食店も数多く立ち並ぶクライムの中心街方面を指差し。)
(/明けましておめでとう御座います。そして私情で年末が忙しく連絡出来ずにお返事が遅くなってしまい申し訳ありません…。こんな背後ですが、これからも梔さんと榊とのお話を紡げていけたらと思います…!今年もよろしくお願いいたします。)
トピック検索 |