梔 2019-05-10 21:27:49 |
通報 |
>>梔
ふふ、そっか。…いや俺はこの通り元気だよ。ただ部下から君が竜胆たちと帰ってきたって聞いたから医務室いるかなと思って。君が心配だったから様子を見に行こうとしてたんだよ。
(彼の返答にそれ以上追求することはなく内心彼の“うっかり”を可愛らしく思えば小さく笑って頷く。そして此方の心配をしてくれる彼の言葉、その言葉だけでも自分がいかに救われて心身共に癒やされているか彼は知っているだろうか。首を横に振って医務室へ向かっていた理由を告げれば、彼の体調を考えて歩調を遅めにして医務室へと足を向けながら彼の話に耳を傾ける。そして辿り着いたところで扉を開けて彼を先に中に通しては、医療班がこちらに近寄って来ようとするのをやんわり片手を上げて制すると彼の背に軽く手を添えて医療ベッドまで導き、カーテンを閉ざして彼に視線を向け。「君が謝ることはなにもないよ。俺が決めたことだし、君の怪我はそもそも…。いや、ありがとう。君が此処を守ってくれるなら俺は安心して作戦に専念できるよ。それに俺には此れがあるしね。」先程の聞いた彼の言葉からは彼の強い想いが、優しさがヒシヒシと伝わってきて、いかに彼の研ぎ澄まされた巧手や清廉たる心に今まで支えられてきたか改めて痛感して目を細めては、言い掛けた言葉を飲み込んで礼に替えると懐から彼が託してくれた苦無を2本指に引っ掛けて取り出しゆるりと微笑みを向けて──)
□
(それから数日、優秀な部下の活躍、そして彼の完璧なまでの後ろ盾のおかげで無事に人質解放の任務は遂行されて、人質の解放及び大蛇への揺さぶりは成功を解ける。捕らえている大蛇の下っ端は依然口を割らないが、解放した人質の何人かからは大蛇についての情報を些細なものではあるが入手することができた。大蛇はというと揺さぶりが利いたのか様子を見ているのか今の所目立った動きはなく膠着状態が続いており。嵐の前の静けさか、冷戦であることにはかわりはなく気を抜けない状況ではあるが、だからと言って一日中毎日気を張っていてはいざと言う時に本領を発揮できないため、ヤマト内では交代で休暇を出すようにしていて自分もまた一時の休息を取っていて。ただ、今自宅には盗聴器があり赴くことはあってもどうにも落ち着けないため、今はヤマトの大広間に通じる広いベランダの一角にて、杯片手に柵に腕を乗せて景色を楽しみながら真っ昼間から唯一の自分の趣味であると言っていい酒を嗜んでいて。ただし自分の嗜む量は常人の何十倍。故に既に酒瓶の半分は空いており。「…やっぱりこの時期外は冷え込むね。…梔はどうしてるかな…。」頬を撫でる風の冷たさに小さく身震いしながらも室内に入るのは面倒なので動かずに、同じく休暇中である彼を想えば徐に懐から返しそびれている苦無を一本だけ取り出してくるりくるりと片手で弄び始め。)
(/ 此方こそ身に余るお言葉痛み入ります。早速ですが日にちを進めさせて頂き、人質解放任務完了から数日後とさせて頂きました。前半部分はばっさりと切って頂いて構いません!もしこんなデートがしたいなど大まかな希望があればそれに沿いたいと思いますが、特にないようでしたらこのまま流れに任せて背後は一旦退かせて頂こうかと思います…!質問などは常時受付中です。)
トピック検索 |