梔 2019-05-10 21:27:49 |
通報 |
>>榊
嗚呼、ありがとう雛菊。…いや、壊さずにいた方が良いかもしれん。一度様子を見てみるのはどうだろうか。(彼との通話が終わってしまうと、心の安寧が薄らいでしまう。少し残念ではあるが、自分の事を心配してくれる去り際の彼の優しさを噛み締めて目の前の問題に取り掛かる。彼の使いで来てくれた2人は、彼の美点を引き継ぎ実に優秀に事を運んでくれている。音を立てずに盗聴器を探し当ててくれたのならば、まだしばらくのうちは向こうは『こちらは盗聴器に気付いていない』と捉えられているはず。彼の住まいにこんな物騒な物を置いたままにしておくのはやや気がひけるが、もしかしたらこの下っ端のように釣れるものがあるかもしれない。また、壊さない方が彼の居場所の撹乱にもなるだろうとどんぶり勘定ではあるが考えをまとめるとそう答え。「…あぁ、すまない。言葉に甘えさせてもらおう。助かった。」集中力が途切れてきたのか肩に触れられて驚き肩を揺らすと、相手の申し出をありがたく受け入れ。下っ端を気絶させた竜胆に車への案内を頼み、少し休もうと車内で目を閉じて。
一方でアジトでは明日に備え部下達の間でも準備が進められており、その中でも伝達、連絡を要とするうちの一人が人伝に相手のいる場所を聞いて資料室を訪れ。相手が仕事中という事を承知しており、少しオロオロしながら『榊さん、お休みのところ失礼します。明日の事ですがメンバーの編成と突入方法は如何しますか?…正直、茉莉花さんの事はまだ信用しきれておらず、ボスの口から直接の指示が頂きたいんです。』と申し出て。)
トピック検索 |