梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>榊
押し売りは悪徳商法だと教わらなかったのか?坊主。(じろり、と嫌な視線がこちらを鋭く射ることを感じると、つい癖で自然と青年に向ける視線は此方も鋭く、冷たく、また、声も低くなり、全身で威圧する。この青年も守りたい者の為に何だってやる覚悟の目を持った者だ、決して油断はできない。「…自分が聞きたかったのは来たかどうかだけだが…それも充分に役に立つ情報だ。感謝する。」もののついで、と青年の首を締めようと伸びそうになった自分の手を止めて腕組をするのは、唐突に目の前の青年と彼とが重なったからだ。彼も時を経るまではこんな感じだったのだろうか?幼くも強く、揺らがぬ瞳と信念。そう考えると先程までの冷たい威嚇も穏やかになり、その片手に箱を乗せる。その回答の半分が嘘だとは思わずに。ところで、上乗せされた分の金、と言われたが慌てて出てきたため殆ど金は持っておらず、少し困った顔をしてから青年の手のひらの上に箱と僅かばかりの所持金を置いて「悪いがこれ以上は手持ちがない。」と一言断りを。
その後、青年に指さされた『オヤジ』の小屋へ向かうと夜中で返事があるかどうかは迷ったものの、その小屋のドアと思われる板を何度かノックし、返事を待つ間に周りを観察する。周りには穴の空いた鍋や、銃器、誰かの偶像等ありとあらゆるものが落ちているものの、当然その中には自分の探すものは無い。次第に気が立ってきたのか、ノックの回数が2桁を超えた頃に暗器を携え、慎重に中へ侵入してこの小屋の持ち主を探し。)
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