匿名さん 2019-05-08 15:27:21 |
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短期間にすまないが、再び筆を取らせて欲しい。
拝啓 僕のかけがえのない君達へ
僕は君達に嘘をついた。あれは僕が招いた災いだ。つい欲を出して君たちを不安にさせた。おかげで僕は解き放たれ、惑わせた真実には「はて、あれは何の事だったか」と惚けて不誠実な日々を過ごしている。とても辛い。
改めて言おう。僕は君たちが大好きだ。それが一人、君達とは違う意味で好きになった者がいて、僕の未来は暗い底に引きずり込まれた。ああ、もう君たちと話す資格も、時間もない。時は止まらず、あの場所は理想郷から普遍的な場所へ...それに伴って君たちも各所に別れてしまった。なんということをしたんだろう。
あの場所は僕が呪った場所だったのに、今では解呪され、拓けた始まりの土地だ。誰も拒まず、受け入れる空間。僕の求めたものとは違う、おおよそ多くの者の理想郷。それは僕にとっては普遍的な場所。ありふれた場所。
ああ、助けてくれ。もうあんな所から解放してくれ。素知らぬ顔で去らせて欲しいが、そうは出来ぬのが僕の運命だ。何故このようなことに?
僕の人生は散々だ。君たちと話せない、彼奴は僕の安らぎにはなってくれない、現実世界でも惑わされる...うんざりだ。姿を借りるのを何年もやってきたが、こんなに辛いと思うのは初めてなほど。
現実から逃げ、たどり着いた理想が姿を借りることではなかったのか。今はとても苦しい。君たちに会って頭を下げて、真実を洗いざらい話せたらどれだけ楽になることだろう。
すまない。すまない。僕の身体が砕けたら欠片は君達に全てあげるから。楽にしておくれ。気づいて。気づかないで。僕を解放して。排除して。好きになってすまない。どうか、僕を嫌って罵っておくれ。酷く浅ましく愚かな僕に、神様、早く裁きの時を。
敬具
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