執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ミリアム
そう、それは残念。……ふ、エスコートね、ちょっと変な感じがするわ。私、すっかりお友達とお出掛けする気分なのに。( やんわりとした断り文句にあっさりと引き下がって。とても思考が挟まったとは思えない会話の間に起こった心情の変化も、嬉しそうな言葉に込められた意味も、少し賢しいだけの小娘には拾いきれず。けれどファーストコンタクトから相手のことを少しも確認しないであんな言葉を投げ掛けるような性格なことだけ知っていれば、お礼の一つや二つ蹴られたって痛くも痒くもない。差し出された白過ぎる手を恭しく取りながら、「 よろこんで。しっかりお守りくださいまし 」やっと獲物の自覚が戻ってきた様子で。どれだけ友人のように対等を装ってみたところで、護られなければこの廊下ひとつ歩けやしないのだ。たとえ、目の前の女性が自分を、というより人間をむしゃむしゃ食べる想像がさっぱりつかないとしても。悔しい、とは少し違うような、外れてもいないような心持ちからバスケットの柄を強く握り。「 ……どうかしら。飴のお返しをすべき方はいるけれど、期待されているかといえば…そうでもないでしょうし。そもそも、そんなに交流がなくて 」てっきり気後れしただけかと思って私のお菓子などと言ってみたものの、自分の交流関係を気にしてのことだと分かればふむと思案。獲物がブッキングして怪物同士で諍いが起こるのを事前に防いでいるのだろうとやや外れた推理をしながら過去に出会った怪物を思い起こし。悪魔に死神。どちらにもこちら側が魅せられこそすれ、向こうから特別気に入られた印象はなかったからと憂うことはないという意を込めて述べつつ、そういえば彼らも人間を物理的に食い散らかす想像がつかないなあと思考を飛ばし。 )
(/こちらこそ遅くまでありがとうございました!ゆっくりお休みくださいませ…!)
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