執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ミリアム
違、……嗚呼、ええ、そうね、( 痩せた腕に脚、肉付きの悪い躰は包帯とあいまって怪物と言うより病人のように思え。感じたのは恐ろしいだとか不気味だとか以前にこの子をふくふくにしなければという与える者の使命と母性を足して割ったような何か。と同時に、自分の中のどうしようもない部分が、目の前の女は自分と同じ卑屈を抱えていると悦ぶのもまた確かに悟り。周囲に当たる自分なんかとは違って矛先が内に向く心優しいひとの蟠りを初対面の人間が解せるはずもない。自分で撒いた種の重さを首元の赤い布をぎゅうと握って受け止め、誤解をそのままに話を合わせよう。「 …ふふ、ありがとう。私もね、今日はいつもより可愛いと思ってるから、尚更嬉しいわ。……そうだ!お礼に今日は、私が目になってあげる、…構わない? 」きっと誰からの言葉よりも素直に受け止められたのは、小さく芽生えた同族意識のせいだろうか…ちくりと刺す自責の意識には見ない振り。話しながら思いついた素敵なことを実行せんと貴方の手を取ろうと片腕にバスケットを携えたまま逆の手を伸ばし、けれど今回はまた一人で突っ走る悪い癖が出たと珍しく自制ができたようで、相手の顔を覗き込んで許可を取るように。遠慮がちな台詞が耳に入れば、ぱちぱちと瞬いて少しの思案した後「 あら、私のお菓子は食べられないって? なら仕方ないわね 」わざとらしくムッとしたような声でぷっくり頬を膨らませてみせて )
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