執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>マリーシュカ
きっと、気に入って貰えると思うんだ__貴女を待っている間に枯れてしまったらどうしようかって、時々心配だったけど…(レディに背を向けて離れてしまった事を反省する気持ちを数歩追い越して込み上げるのは、待ちに待った贈り物を手渡せるこの瞬間への期待感だった。せめて駆け足にならぬよう静かに歩いてみせたものの、おそらく彼女へ向けた背中はわくわくとしたその心情を語っていたに違いない。退屈と睨めっこをしながら過ごす部屋、その一角をさり気無く、しかし華やかに彩っていた一輪の花を手にくるりと彼女を振り返ると「これを__…その、貴女が好きな物だからって、ギンハ様が僕にくれたんだ。でもこれは、僕からの贈り物。貴女の美しさには敵わないかも知れないけど、この出会いの記念に、今日までずっと綺麗に咲いていたこの花を贈ります」肝心なところで正直者が顔を出し、言わずにおけば上手く隠すこともできたかも知れない入手経路について言及した上で、そっと彼女へ花を差し出しながら一礼してみせ)
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