執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レベッカ
悪魔がズルイの、当タリ前。……オレよりレベッカが怒ルノ、不思議(貴女の表情や語調が僅かに猛々しくなったのを見れば、思わずきょとんと瞠目して。貴女が自身の為に怒ってくれる事には驚いたが、それと同時に何故だか嬉しくもあり。緩んだ目許に喜色をありありと滲ませながら「オレなら大丈夫」と付け足すことで、貴女の怒りは鎮まるだろうか。「レベッカ怒ると、スグ分カル。喜ンデくれるノモ、笑顔で分カル」共感能力に乏しいこの怪物は、相手が何を感じどう考えているかを慮るのが不得手である。けれどコロコロと変わる四季のような貴女の表情を見ていれば、機械的な自身の胸にも暖かな何かが宿るかの様で。怒っていない、という言葉と、プレゼントした飲み物を気に入ってくれた事に心から安堵し「良カッタ。__?一人ヨリ美味シイ、何デ?」どこで口にしても美味い物は美味いではないか、とでも言いたげにギギギと首を傾げる。生態柄、誰かと食卓を囲むことなど無い怪物にとっては未知の感覚。けれど食に執着するこの怪物は、美味しいという単語には滅法敏感に反応するようで、興味深そうに貴女の方へ身を乗り出して。「オシャク、ナニ?美味シイ?」ギ、ギィと首を左右に傾ける度、柔らかな毛先がふわふわと夜風になびく。またしても知らない文化、貴女にそれを教えて欲しいと示すように、ずっと握っていたデキャンタをそっと床に置いて。胡坐をかいて貴女の方へ向き直りつつ、何をどうするのかとじっと観察して)
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