執事長 2019-05-03 19:58:05 |
通報 |
>クォーヴ
__悪くはないわ、ありがとう。…どうぞお入りになって( 紳士然とした悪魔が部屋を出た後、不思議な生物…といってもいいものかはさておき、それらが配膳する料理を食べ、湯を浴び眠るだけのサイクルを繰り返すこと何度か。ここに来る前は予定は鮨詰め同然の生活をしていたもので、何かに追われる感覚はおろか時間感覚も消えかかるような現状は、自分の他に人間がいないことも相俟って正直気の狂いそうな心地で。しかし確証は未だ得られていないものの、此処に脅威となる何かがいるという意識は臆病な自分をこの部屋に閉じ込めるには十分だった。だからこそ此度の来訪は、まだ見ぬ怪物への恐怖よりも、状況が進展する喜びや安堵の方が大きくて。掠れ気味の声で偽りのない心情を吐露し、不安から上手く眠れずに少し疲れた顔で貴方を出迎えよう。「 大丈夫、怖くはないわ。 」微笑みと物腰の柔らかさは元より余裕がなく薄れていた警戒の線をいとも簡単に取り去って。「 …一度、紳士の悪魔に。あまり詳しい話は聞けなかったのだけれど 」身長差からどうしても視界に入る煙のような何か越しに、およそ人間のものとは思えない黒と水色の目を見上げて )
トピック検索 |