執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ギンハ
はい、ギンハ様__(何から何まで疑問だらけの状況下でも彼の視線から目を逸らす事はせず、否、逸らす事が出来なかった。幼いながらに染み付いた"良い子のコツ"、求められる事にきちんと応えれば悪い扱いは受けないと彼の振る舞いから半ば条件反射的に学び取る。とは言え、如何に物分かりの良い素振りを見せようと中身は齢十の少年に過ぎない。一瞬にして憧れの的となっていた大きな尻尾が触れると、確かなぬくもりをもったその感触に思わずふっと表情を和らげて。更に彼との距離が縮まり、圧倒的な存在感が一層強まるとまた僅かに顔を強張らせかけたが、矢張り彼の手付きから危害を加える意図は今のところ無さそうだと判断し「…此処は何処?ママは?__ギンハ様は、何処から来たの?」と、溢れ出しそうでギリギリの所で留まる不安をじわじわと滲ませつつ、声音だけは控えめに尋ね)
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