執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レベッカ
偶にコウシテ、色んな物クレル。__悪魔にタダ、ナイ。アイツラ嘘吐き、デモ契約は守ル(悪魔について問われれば、ギィと首を傾げて記憶を辿る。こちらから何かを強請る事はないが、あちらから様々な品を一方的に貰い受けるのはままある事だ。実態を言うのであれば、悪魔のイタズラアイテムの玩具にされているに過ぎないのだが、自身はそれに気が付いていない。もし種明かしをされたとしても、フウン、の一言で済ませるだろう。タダで何かをプレゼントする、タダで誰かを助けてあげる、なんて善性が悪魔に備わっている筈も無く、テオは自身の身体を実験台にしたショー代を彼らに無意識の内に支払っていると言えるだろう。そんな悪魔たちを貴女に紹介できるかと言われれば、悩ましい所だ。上手く付き合えば退屈を忘れさせてくれるが、隙を見せれば文字通り骨の髄までしゃぶられるだろう。故に少し忠告染みた言葉を返しつつ、扉の音に飛び跳ねた貴女の肩をじぃと嘱目して。「……寂シイ、ワカラナイ。安心、モットワカラナイ」貴女と何度も繰り返した応酬は、今回も得心を呼ぶことは無く。自身は怪物で貴女の捕食者、なのに傍に居て安心するなんて、どういうロジックなのか見当も付かない。難しい事は考えない、丁度傍には酒があるのだ。デキャンタを鷲掴みにすれば顎を反らせてグイと一口。灼ける様な、それでいて極上に甘い液体で全てを流し去ってしまおう。新たなアルコールに目尻はトロンと垂れ、食道の熱さに吃逆を一つ。月に関する呟きは馬耳東風宜しく聞き取れなかったが、貴女の横顔を盗み見て「…レベッカも、呑ム?」ずい、と毒々しい色の液体を差し出す。無論これはヒトにとっては劇薬以上の致死性を持つ魔界のモノ。貴女へ突き付けてから漸くその事を思い出せば、ゆるゆるとデキャンタを持つ手を引っ込めて「__ヤッパリ、ダメ。…何がスキ?」貴女の好む飲み物は何だろう。酒は好むのだろうか、と人間界の法など知る筈もない怪物は暢気に思考して)
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