執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ニコル
__の割には、声に元気があらへんなァ。(屋敷に拉致された初日且つ恐らく他の怪物とも出会う前、言うなればこの場所の事を全く知らない状態の貴女。声色に難色が混じるのは当然、寧ろこうして扉の向こう側に来訪した得体の知れない存在へ堂々と返事を出来る事が珍しいほどだ。貴女の姿を見ずとも、獲物としての吟味は出来る。成る程成る程、と内心で頷きつつ「俺はレンブラント、この黒薔薇の屋敷に住んどるモンや。ちょっとで良えから顔見してくれへん?」警戒心を希釈する第一歩として、先ずは此方から名乗りを上げよう。自身の正体には触れぬまま、黒薔薇という単語をヒントの様に散りばめつつ。きっと貴女の部屋の窓辺にも、黒い茨と幾重にも重なった黒い花弁が瑞々しく咲き誇っている事だろう。閉ざされたままの扉にそっと手を添え「…心配なんよ、色々と。君、まだ何も知らへんやろ?」眉尻を下げながら、心底貴女を慮っている姿勢を見せよう。無論それも演技、否、二面性と言った方が適切だろうか。沈む様な、それでいて貴女の役に立ちたいという健気さを含む声音で追撃を加えて)
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