執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ギンハ
(空に浮かぶお月様、窓の桟に腕を乗せ見上げる先は今日も変わらない暗闇の世界。代り映えしない景色だからこそ、まるで時が止まりこのまま永遠にここで幸せに暮らせると錯覚してしまう。すっぽりと手首までを覆ってしまう上着を着込み、寒くもないのに摩るように腕を撫ぜて。「…大丈夫。まだやりたい事が…ううん、やらなきゃいけない事があるんだもの」言い聞かせるように、胸の中にある決意を言葉という形にして窓に映る自分の顔に笑みを返す。「そうでしょう?ルシアン。君は出来る子でしょ」気合いを入れるように、両手で頬を打つとパンと乾いた音が響く。窓辺を離れ室内へ戻ると机の上に走り書きされたメモに目を走らせる。達成した項目には赤のチェックが付いており、三分の一ほどが達成された所であろうか。ふふ、と少しの達成感に思わず笑いが溢れた。今日は是非ともギンハ様に出会いたい。考える前に行動、気付けば彼の使い魔である子狐にギンハ様に会いたい、呼んできてほしい旨を伝えていた。美しい彼はきっと来てくれる、根拠のない自信ではあるが、そんな気がして仕方なかった。彼を出迎える準備をしなければ。床に散らばる紙を拾い上げては一箇所にまとめ、彼のための場所を設え、目的の人物が訪れるのを待ち)
(/ご提案有難う御座います!そろそろルシアンの物語も終結させるべきかな、と思いましたので、本日はギンハ様にお相手していただきたく…!なかなか展開が進みませんが、お付き合いいただけると嬉しいですっ。)
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