執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>クォーヴ
( 常に肩肘を張って生きていた、いや、今も。なぜだか人に魅力的に見える怪物の贄であると知ってから、刷り込まれた精神により何百年と生きた彼らに見劣りしないようにと背伸びを続けている。しかし今この瞬間だけはその義務を忘れてしまっている様子で、それは美味しい記憶を作ることに長けた相手の巧妙な手腕故と言う他ない。食べられることを割り切っているきらいがある自分にとって、彼との関わり合いは、彼の正体を知った日から全てなかったことになる可能性を常に孕んでいたために、この星空が打算故のものとしても特に胸が痛むこともなく、純粋に宝物として心に収められて。取られた手が唇に触れた途端どきりと心臓が跳ねるも、つとめて平然を装い「 ……本当に振る舞いが様になるひとね。どうしたの、 」頬の熱が色として発露していなければいいけれど。褒め合いの応酬がおかしいのかふふ、と頬を緩ませては、相手と同じように輝きの海の中から一番を探し。「 __フェリスィテ 」にらめっこを続けることたっぷり30秒か1分、あるいはそれ以上の間を空けてから呟くように口に乗せたそれは、脈絡が希薄で突然の単語に聞こえることだろう。「 なら、その隣の白 」悩まされたお返しとばかりに、名前をつけるのに相応しい大きさであるものの、隣の赤を引き立てるような一つを示して )
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