執事長 2019-05-03 19:58:05 |
通報 |
>ジャック
__守りなさい。(突如空気が張り詰める。しんと静まり返る部屋に、決して大きくも無い声量なのにやけにその声は凛と響いて。貴方の眼前に座すのは紛れもない捕食者、容易く人を蹂躙しその血肉を喰らう存在。そう察するに余りある魔力のプレッシャーが、病的な痩躯の怪物から放たれカタカタと窓ガラスが震える。「ジャック。貴方の事なんてどうでもいいと割り切るのならば、部屋を出るなり好きにさせるわ。けれど私は、貴方が死んだら悲しいの」真っ直ぐに弓を射るような声音は、只々真摯な思いを乗せる。それが貴方に届かずとも良い、これは純粋なエゴに過ぎない。緩やかな自殺の真っ只中にある自身が、命の重みを説く舌など持ち合わせている道理も無い。そもそも貴方の口振りから、自分の命を大切にするタイプでもないと伺えた。だからこそ椅子から立ち上がり「約束しなさい。"一人で"部屋から出ないって。」慣れない厳しい口調にて言葉を続けよう。部分的に強調したのは、怪物を味方に付ければ屋敷内を出歩くことも可能だと言外に示す為で)
トピック検索 |