執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ヴィンス
…!そうか。それは酷いことを言ってしまった…すまない。私も君が傷付いていると、とても胸が痛む(はっ、と目を見開き、言葉の意味を理解すると後悔するように瞳を伏せる。控えめに咲いた花弁に謝辞と共に唇を触れさせて。悲しげな色の花に僅かばかりでも彼の気持ちを察してしまった。続く言葉に得も言われぬ気持ちが押し寄せ、苦しげに眉根を寄せる。人間でいう心臓の位置、相手の左胸の上にそっと片手を当てる。それはまるで蓋をするように。「…嬉しいよ、ヴィンス。例えそれがどんな理由だとしても…君の心の一部に私の存在がいることが」耳障りの良い柔らかな声音はいつだって己の暗闇の淵から救い出してくれる。同情でも憐れみでも、それがどんなものであっても彼から与えられるものは全て己の糧となり救いとなる。触れ合う距離にいるからこそ、強張る筋肉の動きまでしっかりと感じ取ることが出来る。そっと頬を離し、近距離から愛しい怪物の瞳を覗き込む。鮮やかな檸檬色の瞳に己の影が映り込んでいる。それだけで天にも昇る心地だ。拒絶されなければ、軽く触れ合うだけの口付けをおくろうか。「…本気だ、ヴィンス。君は…私のメサイア。君になら…いや、君だけに私の全てを捧げたい。受け取ってくれないだろうか」純粋な想いは時として重たい枷。漸く見付けた己だけの唯一無二、離してなるものか。碧眼は執着と愛情、様々な想いに乱れ熱い炎に揺らめく)
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