執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>キルステン様
?ーー、!?(まさか、止められるとは思っていなかったのだろう。雰囲気的にも。待て、と言われれば、ピタリと動きを止め、最早、瞑っていた瞳を開き、不思議そうな視線を向けたその瞬間。額へと痛みが走れば、驚きを隠せず、頭上にハテナマークを、出しているかのような表情を向けて。紡がれる言葉が、先程までの男のものではなく、聞き馴染みのある声だったのが、ほんの少しの驚きと笑いを。抱き締めてくれる腕も、腕の中も、触れる胸も、全てが、冷たくて、暖かい。そのことが、涙を更に流すには充分で、留まることを知らないかのように、透明な雫は流れていくが、表情は、どこか嬉しそうな笑顔で。またね。その言葉が、胸を打ち、締め付ける。終わりじゃないんだと、言ってくれている。嬉しさが溢れる笑顔を、そのままに、唇が重なりあう、その瞬間まで、彼を真っ直ぐに見詰め、やがて重なりあった唇に合わせるように目を伏せる。やはり、冷たい。けれど、とても甘い。もう2度と味わうことはできないけれど、間違いなく、今この瞬間は、幸せだ。出来ることなら、彼に、沢山の幸せが降り注ぎますように。そんな祈りが、彼に、唇から伝わるよう、最期に、願い込めて。少しでも、傍にいたい。そんな願いが、通じたのか、偶然か。おそらく、彼が1番最初に、目に入るだろう、その位置に、新たな黒薔薇の蕾が。彼が、幸せだと感じ、笑いかけてくれたそのときに、黒薔薇は美しく、笑みを浮かべるように咲き誇るだろう。)
(/ゲリライベントによる補食ルート。有難うございました!キルステン様のお相手していただくのは初めてでしたが、とても楽しく切なく物語を紡がせて頂けたと思っております。両片想い、という設定が生きた掛け合いが出来たのではないかなと個人的には思っております…!執事長様にとっても、良い掛け合いができた、と思えていただけるよう努めて参りました。本当に有難うございます!!)
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