執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レンブラント様
た、確かに、戸籍上は女だけれど…(此処に来る前の生活はどちらかと言えば、男性のように振る舞うことが多かった。だから、間違ってるか?と問われる答えは、持ち合わせていない。否定も、肯定も出来ない。戸惑ったように、泳いだ視線は斜め下へと落とされ、唯一、認められるところだけを認めることしか、自分には出来なかった。そして、知りたいことなら何でも。という甘美な誘惑。思考は乱され、落ち着きを取り戻そうにも、中々に難しい。一子報わなければ、自分のペースを取り戻さなければ。そんな気持ちが浮かんでは消えていく中で、黒薔薇に関する忠告が耳に届けば、落としていた視線を、自然とあげ「それは、死ぬことよりも怖いこと?」思考が乱れているせいなのか、それとも単なる阿呆の疑問か。静かに、ただただ不思議そうに問いを返して。こっちにおいで。その言葉に導かれるかのように、振り返り、前髪の向こうから椅子に座る相手の姿を瞳に捉える。この者も、前に会ったあの者も、どちらも、常に余裕を持っている。自分は、こんなにも思考を乱されているというのに。そんな不満を少し抱きながら、相手達からすると意外か。それとも、愚かと笑うか。どちらにせよ、選択肢はひとつしか無いように思え、一歩一歩確実に距離を詰めていたが、ふ、とあと一歩の距離で足を止めると「どうやって、確かめたら良いの」緩く頭を傾け、相手が悪魔かどうかなんて、自分にわかることなのかと、抱いた疑問をそのままぶつけて)
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