執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レンブラント様
おんっ…!?(女の子に厳しい。その言葉に反応をしないなんて出来るはずもない。もちろん、女性として扱われることに慣れていないのもあるが、゛リアンナ姫゛そう呼ばれたことを、思い出してしまい、羞恥心が胸いっぱいに広がって、再びの硬直。然し、今度は、冷たい指先が頬を撫でたことで、一瞬で、思考は現実へと引き戻され、林檎という言葉がピッタリ当てはまると言われても、過言ではないほど、頬は紅く染まる「教わってないことって……何よぅ…」半分は好奇心、もう半分は反射と言って良いだろう、眉尻を下げ、困惑していますと言わんばかりの表情を向けて。飾りたいなら飾ればいい。その言葉の後に窓へと向けられた指先を視線で追い、月明かりの中でも美しく、存在を主張するように、蔦と共にある黒薔薇。普段ならば、その黒薔薇を手にとって絵になるような雰囲気を醸し出しても可笑しくないが、今はとてもそんな気になれない。女の子という扱いをされているという事実だけで手一杯なのだ。「……気が、向いたら…そう、する」静かに息を吸って困惑が伝わりきらないように、それでも、途切れ途切れに言葉を返して。くるり、と相手に背を向け、早鐘を打つ心臓を落ち着かせたくて、胸元に手を当て、小さく深呼吸を繰り返す。背を向けてしまったのは、少なくとも初めに会った彼よりは、安心して良い相手と判断してしまったからだろう。「えっと、レンブラント…、は、悪魔、なの?」中々落ち着かない気持ちを、落ち着かせるには、そうだ!話を変えてしまおう!と考え、背を向けたまま、相手を見た第一印象そのままの問いを投げ掛けて)
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