執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レジーナ
ジェイドも麦わら帽子要るかな?三人でお揃いにする?(振り子のように揺れる動きに視線は釣られ、じっと見入っていたため、抑えつけるように隠されてしまっては思わず"あ…"と未練がましい吐息が溢れる。視界を楽しませていた動きがなくなり、しょんぼりと肩を落とすも、落とされた疑問に意識は移る。確かに自分達二人だけ麦わら帽子を被っていたら仲間外れみたいで彼は落ち込むかもしれない。彼の事をよく知っているであろう彼女へ助けを求めるように意見をうかがい。蝶々結びがワンポイントの麦わら帽子、ふわりと風に舞うリボンの先端、それを被った彼女は大層可愛らしいに違いない。「なら蝶々にしよう!綺麗なオレンジ色のリボンを探すから出来上がるまで待っててね」朝と夜の狭間、世界が闇に溶け込む瞬間が内包された夕焼け色。そんな色を探そう。ぎょ、としたように突如上がった悲鳴のような言葉。なにがそんなに拙かったのか、同じく混乱に曇る双眸を向け。「え?え?ギンハ様、とーっても優しかったよ。尻尾がふさふさで気持ちよかったっ。それに彼は嘘なんてつかないもの。すごく綺麗な人だったよ」九尾の彼がどんな食を好むのか知らぬ為、彼女の不安の一端さえ理解できず。頓珍漢にも擁護する言葉を述べ、身振り手振りで彼は安全である事を伝えようと。高貴な生まれゆえ卑劣な嘘などつかない、自分に絶対的な自信があるためどこまでも真っ直ぐで眩しいほど輝いていた。本当の意味で心根が卑しく、信用出来ないのは自分達人間かもしれない。頭の片隅で他人事のようにもう一人の自分が呟く。「うっわー!いいにおーい!変な樹もあるっ。あんなの見たことないや」いくつもの角を曲がり階段を昇降し、似たような廊下を延々歩いた先、漸く果樹園に到着する。外に繋がるガラス戸はいつか彼と訪れたことのある庭園に続く扉と似た印象を受けた。突然出現したような扉に2度目ではあるが一人で辿り着くことは困難だな、と諦めにも似た感想を抱く。鼻を刺激するのは食欲を刺激する美味しそうな香り、穏やかな風に身体は包まれ、身体に蓄積された疲れを吐き出すように一息つく。そんな自分とは対照的に溌剌としたままの彼女。繋がった手は一緒に天に向けて伸ばされ、一つ達成感が満たされる。見たことのない色彩、形状の植物たちに目は奪われキョロキョロと不審者のように落ち着きがなくなってしまうのは仕方のないこと。「ねぇ、レジーナたちの好きなものはどれなの?」それでも当初の目的を忘れる事はなく、早速とばかりに本題を切り出すと、"教えて教えて"と好奇心に耀く眼差しを送り)
(/明日も早いため、本日はこの辺りでお暇させていただきます。久し振りにお話出来てとても楽しかったです…!レジーナ様のツンデレな感じがとても可愛いらしく、心がほっこりしました!またお時間合えばこの続きからお話させていただければと思います。本日も有難う御座いました!お休みなさいませ。深々礼)
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