執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ミリアム
(継ぎ接ぎの彼の部屋を訪れた日から早数日。左手に巻かれた青く輝く薬草のお陰なのか赤く鬱血していた痣の具合は瞬く間に綺麗に無くなっており。役目を終えたからなのか件の薬草はいつの間にか消えてしまえば、綺麗だったのに残念だな、と肩を落とし。さて本日はベットの上で枕を背に足をゆったり伸ばし読書を楽しもうとするが、そろそろ新しい本が欲しいと感じる。と言うのも、もう何度も読み返し内容も暗記してしまえる程であれば新鮮味に欠け、読んでいてもだんだんと眠くなってしまうからで。丁度うとうと、静かな呼吸を繰り返していた頃。控えめな音と共に扉が開く音が聞こえれば、落ちかけていた瞼を持ち上げ、見知らぬ侵入者の出現に息を呑み。誰、何をしているの。私を食べに来たの。予期せぬ事態にバクバクと緊張から心臓は煩く高鳴り。なるべく音を立てないように息を潜めては様子を観察。民族衣装に身を包み、目元を覆う異様な黒い包帯。もしや見えていないのだろうか?赤毛の少女とはまた異なる、褐色を帯びた柘榴色の髪。側頭部で一つに結ばれた先が、彼女の動きに合わせ尻尾のように揺れる。疲れたように入り口側の椅子に座りこんだかと思えば、ワンテンポもツーテンポも遅れ漸く自分の存在に勘付いたとばかりの慌てざまと、危害を加えない等と相手側から進んで発せられてしまえば今度は目を白黒させ。「へ?え、あの……ねえ!休んでってもいいよ。食べないって約束してくれるならさ。疲れてるんでしょ?」敵意の欠片も見られない、むしろ獲物側を気遣ってくれる様には、以前出会った人狼の彼の姿が重なり。だからだろうか、悪い存在に思えなければ咄嗟に体は動かず体勢はベットの上のままに、後退していく姿に思わず引きとめるような上記の言葉を投げかけていて)
(/私も二人の行く末を、どんな結末でも楽しみにしております。また絡み文もありがとうございます!確かに初回から他の方とはまた異なったお方にこれからどう話が転ぶのかとてもわくわく致します。ではまた背後は失礼いたしますね…!)
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