執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レベッカ
(己の世界が暗闇に閉ざされて、どのくらいの時が経ったのだろう。遥か悠久の時の彼方か、将又つい昨日の事か。そのどちらも思い浮かべるに値しない陳腐な仮想に過ぎず、自嘲気味な笑みを浮かべながら長い長い廊下を一人歩む。盲目とはいえ腐っても怪物、人知を超えた五感を駆使すれば目が見えなくても一人で生活することに支障はない。しかしふと感じたのは足の疲れ、やはりこの屋敷は広大過ぎる。一休みしよう、と手近にあった扉へそっと手をつけば、耳をくっつけて中の様子を窺う。物音はしない、生き物が動く気配もない。きっと空き部屋だろう、そう楽観的に決めつければキィ、と扉を開いて。部屋の中に入りつつ手探りで椅子を見つけてはストンと座り込み、"ふぅ、"と暢気にも一息ついて。そこで鼻腔を擽ったのは、他ならない人間の匂い。すんすんと小刻みに鼻で息を吸えば、その香りの濃さからこの部屋が空き部屋でないことは明らかで。慌てて立ち上がればガタリと椅子が音を立てて「ごめんなさい!誰か住んでるって知らなかったの、あなたに危害を加えるつもりはないわ」その方向に貴女がいるかどうかも定かではないが、勢いよく頭を下げる。重力に従って目許に巻かれた黒い包帯の裾がひらりと揺れて「すぐ出て行くから、怖がらないでね」両の手のひらを貴女に見せることで、敵意が無いことが伝わればいいのだが。そろりそろり、部屋へ侵入してきた動線を辿るようにゆっくりと扉へ向かって後ずさって)
(/二人の物語がどう転がるか想像がつきませんが、是非じっくりとお話を紡いでいただければ幸いでございます。今後とも宜しくお願い致します…!さて、早速ご指名頂いたミリアムにてお迎えに上がりました!他の怪物とは、特にテオとは少々毛色が違う怪物ですが、ゆるりとお話してやってくださいませ…!)
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