執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>テオ
食べられたくは無いけど、でも……もしそうなってもテオの事は恨まない。覚悟しておく。だから……これからも側に居てほしい。こうやってお喋りしてたい(積極的にその未来への肯定は未だに出来ていない。避けられるなら、明日を何時までも生きていたい。しかし友達でいられないからと、相手がもしも離れてしまう先を想像してしまえば。息が詰まるような、苦しさを感じてしまうのだ。結んでいた唇を開き、グッと顔を持ち上げ相手と相対する。いずれ飢えを凌ぐ糧とされる時が来てしまったならば、永遠に交わる事の無い獲物と捕食者である運命を、その結末を受け入れようと。驚きの色を含んだ金の双眸を決意を込め真っ直ぐ見据え。次いで瞳を揺らしてはぽつりと、弱弱しく願望を呟く。それは一人きりの心細さからくる寂しさからか、相手と離れたくないと切に望む焦がれる思いからなのか、判断は付かないままで。「それしか……って、なんか寂しいね。じゃあ今度は手編みのマフラーとかセーターも作ってみようか」頬から離れた、飾り気の無い指先が波打つ様を見つめ。述べられた言葉に相手はそれでもいいのかもしれないが、自分が気になってしまい。宝物はたくさんあった方がきっと楽しい。今日は何を着ようか、鏡の前で自分に洋服を宛がいお洒落に悩んでいた頃をふと思い出し。室内をゆっくり見渡してもクローゼット一つ見当たらないようなこの部屋に、もう少し彩りを添えたいとのお節介な考えが浮上し。頭を撫でればやはり愛犬のどこか似た仕草は愛らしく、胸の奥がほっこり温かくなるようで。ひとしきり満足した所で手を引っ込め、大丈夫と此方を安心させるように投げかけられた言葉には「分かった。でも次からは気をつけるね」と頷き返し。「ふふ、それも一緒だね。でも大丈夫だよ。心配してくれてありがと。……すごく綺麗だねこれ。魔法もあって、こんな薬草もあってすごいなあ」申し訳なさそうな謝罪を受けたならば、今度は自分が大丈夫だと答える番になり。可笑しそうに声を立て笑い、自分とて気にしていないと答えようか。原因は自分にもあり、生きていればこその痛みなのだから。塗り薬代わりにブレスレットのように巻きつかれた青い茎と葉もまた初めて見るもので。興味津津に顔を寄せすんすん鼻を揺らせば、まるでミントにも似た香りにパチパチ瞬きし。窓から差す月明かりを反射し輝く様双眸を緩めては、ほう、と感嘆ため息をつき)
(/嵐ですか、ますますお気をつけ下さいませ!心配もして下さりありがとうございます。またまた遅いペースで申し訳ありませんが、本日も宜しくお願いいたします!)
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