執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>テオ
そうだね。でも、今は違うでしょ?(相手の言い分はその通り。人は食糧としてカウントされるのは重々承知している。誰かの手によって、いつかその時は否応なしに訪れるのだろう。しかし今は、今だけは違うのではとも感じるのだ。だってそうしようとするなら機会は幾らでもあるはず。空腹であれば、食事を相手が求めているなら餌を目の前にして、こうして穏やかに会話さえ成り立たないだろうと、金の瞳を見据えて。「そっか……テオにはちょっと難しいかったかな。痩せたら困っちゃうもんね」自分にとっては大切な思いも、相手には食欲の方が幾分も優先順位の高い位置にあるのだと、改めて知る考えの違い。分かち合えない差異が少し切ないと言いたげに眉をハの字に下げ、声だけでも明るく張り上げては、調子を合わせるように相づちを打ち。「んふふ、励ましてくれてるの?優しいね。ありがと」一人では無いと告げられては、目の前の彼の姿をじっと見つめる。閉ざされた部屋から他の交流が安全に持てたのは、彼のお陰だ。此処での知り合いは確かにもう一人ではなくなった。風を切るように大きく揺れる顔面を見ていると、自然と消沈していた心の奥にまるで暖炉の火が灯り、じわじわと部屋全体を照らし暖めてくれるかのようだ。そのお陰かまた頬に笑みを浮かべては感謝の言葉を紡ぎ。「そうなんだけど……あら、もう消えちゃった、残念。いつもマフラー巻いてるけどテオは寒がり、じゃないよね?」見えやすいように角度を傾けられ、首元を覆うマフラーが取り払われ、普段よりも幾分もしっかり相手の表情を確認出来るようになる前には、緩んだ目元は戻ってしまっていて。残念との言葉と一緒に肩を竦め。僅かな身震いを目視するも、以前手の冷たさから寒がりかと問うた気がするが否定された覚えがあり。それはファッションの一部として好んでいるのかと首を傾げつつ、露になった首もとの継ぎ接ぎが気になりだし。無意識のうちに左手を伸ばしてはその凸凹した跡をなぞろうとし)
(/此方こそありがとうございます!はい是非その時は宜しくお願い致します!では背後は失礼致しますね…!)
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