執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>アリソン
あら、この紅茶も貴女のお手製?本当に素敵な香り、きっと今夜眠る前に思い出すわ(新鮮な薔薇を、の言葉に、眉がひょいとアーチ状に動く。脈絡から察するに人魚の手助けを借りたのだろうか、手作りの菓子だけでなく紅茶にも趣向を凝らすなんて。怪物の為に一生懸命準備してくれた姿を想像すると、微笑ましく暖かい感情が自身の口許に弧を描かせて。そっと椅子の背凭れへ体重を預ければ、うっとりと瞳を閉じよう。「有難う、頂くわ。…うふふ、可愛い花弁」示されるがままにタルトへと視線を移せば、真っ赤な薔薇の派手な美しさとは一味違った、控えめで愛らしい魅力を放つ桃色の花弁に気が付いて。その一つをそっと手に取り近くでゆっくりと観察しつつ、改めて可憐な姿に笑みを零して。フォークで小さく欠片を取れば、決して唇を大きく開かない上品な所作で一口賞味する。味は分からない、けれど紅茶と同じ原理で、それを美味だと感じるゆえに「とっても、美味しい。貴女も食べてご覧なさい」こくんと嚥下してから、ふわり微笑む。自身の口へ運んだものより一回り大きい欠片、ピンクの花弁が乗ったそれをフォークで掬えば、そうっと貴女へ差し出して" あーん、 "と甘やかな声で促して)
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