執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>マリーシュカさん
自分がされて嬉しいこと……そっか。うん、考えてみる。( 実際がどうであれ気持ちが大切である____。それは己がこのお茶会の為に考えていたことそのものであり。感謝をできるだけ心を込めて形にしたのなら、彼にも喜んで貰えるのかもしれない。それは今の彼女のように。何かをしたことによって相手が喜んでくれることがとても嬉しいことだ、という基本的なことが今になって改めてわかった気がして、自然と頬が緩み。「新鮮な薔薇を使ったんだもん、良い香りなのは当たり前だよ」薔薇園に行くまでには様々な問題があった。まずそれを決めること、そこに向かうこと。だからこそ今のお茶会がより楽しめているというのもあるのだろう。またサプライズをするのも良いかもなぁ、なんて思う。「良かった。ねえマリーシュカさん、良かったら此方も食べて?」彼女の表情が緩んでいるのに気付くと、もっと喜んでほしいという気持ちが出てきた。こんなにリラックスしたのを見たのは、今が初めてだから。基本好きなものしか飲まないという彼女が薔薇を好んでくれたことも嬉しい。本当はベルガモットを用意すべきかとも思っていたのだ。でもこれで良かった、と安心した。他の怪物が言った通りだった。彼女に勧めたのは飾りとして桃色の薔薇の花びらを上に乗せたタルト。恐らく人魚の彼には気付かれていたであろう花言葉を込めたこれに、彼女は気付くだろうか。楽しげに話しながらも紅茶を啜り表情を緩めて。他の怪物との交流も楽しかったが、やはり彼女といるのが一番楽しい。そんな思いは心の内に秘めたままにしておいて。いつか言おうという気も今はない。獲物としての危機感や距離感を変えるのは良くないと、皆との話でわかったから。きっと怪物に特別な感情を抱いてしまったとしたら、今のままではいられない。気軽に会える仲でいる為にも、一線は引いておくべきであり )
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