執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レベッカ
――…。ゴメン、レベッカ(羞恥という感情は、自身の理解からは遠く。けれど、あまり触れてほしくない場所へ手を遣ってしまったことは解り、貴女はそれが嫌だったのだとゴールへ辿り着けば、しゅんと目を伏せ肩を落とす。貴女の笑顔は見たいけれど、悲しんだり怒ったりする姿は好き好んで見たくはない。頭の上に落ちた体温は、気落ちした自身をあやしてくれているような錯覚を覚え、目尻を細めては「…モテるって、何。レベッカは、モテる?」またしても未知の概念、ギギと首を傾げては怪訝そうに頭上へハテナを浮かべよう。貴女の口振りから察するに、それは対象の状態を示す言葉。であれば貴女はどうなのだろうか、理解を糸口を探るように問えば「分カッタ。オレも、頑張ル。…約束。」貴女に言われて初めて、自身が薔薇を見分けられなければこの願いに意味が無いと気付く。ベッドを修理出来ると言い張った時と同じ、根拠のない自信の元にこくんと頷けば、真っ直ぐに貴女を見詰めよう。最後に付け足したのは誓いの言葉、そっと自身の胸へと手を添えて。「クィンラは甘くて明ルイ緑色、シャルの目と似テル。イェムシスは紫、クィンラよりも甘イ」好きなものの記憶を辿るのに時間はかからず、いつもより幾分か活き活きとした様子で特徴を語る。見つければすぐに口へ運んでしまう為、はっきりとした形状は覚えていないが、色と味だけは鮮明に脳裏に焼き付いていて。イチゴ、その響きも覚えている。確かに食べた筈なのだが、そもそも怪物の下では味が分からず、サイズも小さすぎて食感も覚えていない。けれど柔らかな表情で次々に語られるその果物の魅力を耳にしては「レベッカ、イチゴ好キ。しょーと、けえきモ好キ。食べタラ、笑顔にナル?」指折り数えながら言語化することで、自身の脳へのインプットを図る。記憶だけで貴女をそんな顔にさせるそれら、なら実際に口に出来れば貴女はどうなるのだろうか。そんな純粋な興味からの問いを投げて)
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