執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>ヴァレリオ
ふふ、そう見えるかい?なら試してみせようか(華奢な女性の薄い肩を抱くのも好きだが、骨張った逞しいそれも悪くない。不純な手つきで抱いたままの肩をゆったり撫でつつ、投げられた問いには静かに笑みを返す。確かにヴァンパイアは容姿上のそこまで派手な化物ではなく、それは自身も同様ということだろうか。ちゃんとした答えははぐらかしたまま、吸血鬼がするように貴方の首筋へ顔を近付ければ、冷たい吐息を吹きかけて。「そうその通り、端から端まで移動する間に君はゾンビになってしまうよ。尤も、それまで誰にも食べられなかったらの話だけれど」一直線かと思えば複雑な曲がり角が点在し、果ては轟々と音を立てて移動する階段まで存在する始末。どの道が何処へ繋がるか、怪物の案内無しでは迷子になるのは必至で。人間が寿命を全うする程度の時間では屋敷を踏破出来ない事実の中に、回廊の中には人を喰う何かが徘徊しているという事実をあっさりと忍ばせて「だから冒険心が疼いたら、その時は俺を呼んでおくれ。君からのデートの誘いなら、いつだって飛んできてあげる」親切心に下心があるのやらないのやら、どこまでが本気で冗談なのか悟らせない浮ついた声音のまま、首筋に埋めた顔を少し動かしては、貴方のうなじを鼻先で擽って)
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