執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>レジーナ
(扉を開けた先、まさか初対面で笑われるとは予想外で、驚きで目を見開いてしまったのも無理はない。ジェイドのことを兄貴、と呼び親しげに話す様子に一層のとこ親近感はわく。尻尾は感情を如実に表すように揺れ動き、視界を楽しませる。ついつい好奇心から飛び付いてしまいそうになるも、ぐっと堪え我慢して。彼女が目線を合わせてくれたことで、より間近に覗き込めた夕焼け。久しく見ることのなかった美しい景色が脳裏を過ぎる。優しくてどこか哀しい色、告げられた言葉にも伝染されたのか、言いようのない寂寥が胸に広がる。伸ばされた手は己を傷付けまいとして繊細な動きで頭を撫で、その感触に喜びを噛みしめるように目を瞑る。「へへ、レジーナ有難う!僕もね、ジェイドにとーっても良くしてもらってるんだ。だから、僕の方こそありがとうってお礼言わなきゃだね」彼女がジェイドを思う気持ちは尊く、とても眩しい。双眸を柔らかく細め、笑みを深めて。ぽつぽつ、と募る感謝の気持ちに、じんわりと温まる胸。たった数分で目の前の彼女のことが大好きになった。部屋の中に入る彼女の背を戯れるように楽しげに追いかける。「本当?なら僕もレジーナを離してあげないっ!今日はいっぱい話そうねっ」無邪気に笑い、背後から追い付いた彼女の手を握ってはこっちこっち、と誘導するように紙が辺りを埋め尽くし色鮮やかな洪水と化した一角へ導く。椅子を彼女へ勧め、自身も近くに座ると早速とばかりに口を開いて)僕、君達のことが知りたいんだ。普段は何をして過ごしてるとか、好物はなにか…嫌いなものとかもあったりする?
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