執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>シェリー
ホントか?ホントにホントだなァ?(嫌いではない、その言葉を額面通り単純に受け取れば、肩に埋めていた顔をがばっと上げ、貴女に詰め寄る様に瞳を輝かせる。今更嘘だなんて言ったってもう歯止めは効かない、初対面の獲物に"嫌いじゃない"なんて大層な言葉を贈ってもらえたことが、怪物の中でも忌避される部類に入る己にとっては奇跡も同然で。スンスン、と自分の身体を匂ってみるが、腐乱臭に慣れ過ぎて麻痺した嗅覚では何の刺激も得られない。けれど貴女にとっては相当臭いのだろう、それならば、と更に顔と顔を近付けて「ならコレどーにかすりゃア、俺達ブラザーになれるよなァ?!」押しつけがましい飛躍した考えはまさにイカれている。貴女の気持ちを考えない独り善がりな言葉、それでもゾンビは心底嬉しそうに表情をほくほくと輝かせていて。「シェリー、シェリィ、俺の未来のブラザーシェリィィィイ!勿論だぜ、此処にゃアお前を食べたくて食べたくて仕方ねェモンスターがうじゃうじゃいんだア!だから退屈でも一人で夜遊びしちゃダメだぜエ、シェリーを食べるのは俺だからよオ!」此方に伸びてくる腕、その意図が分からないため受容も拒否もせずに、されるがままに声を張り上げて。最早つんつるてんの脳みそ、それに何とか貴女の名前を刻み付ける為に喧しく何度もその名を呼ぼう。質問に対しては悪びれもせず残酷な真実を突きつけ、おまけに最も血生臭い宣言を高らかと告げれば"そォだよなア、シェリイ!"と高ぶる感情に任せて、その柔く暖かい頬に親愛のキスでも贈ろうか)
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