執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>アリソン
相手が怪物でも、変だと思われるのは嫌か?(安堵する様子を見れば、ふと胸に去来した疑問に首を傾げる。考え方や価値観のまるで違う相手にどう思われても不可抗力のような気もするが、貴女が吸血鬼を他の怪物とは違う位置づけにしているのならばきっと話は別だろう、と。「黒猫の使い魔を持つのは誰だったかな…」コウモリの淹れたミルクティーが貴女の口に合うか少しだけ心配だったが、満足そうな表情を見ればそれも杞憂と証明されて。自分が黒猫の使い魔を持っていれば話が早かったのだが、生憎そう上手くもいかず。貴女を黒猫に会わせてあげる為にはその主である怪物を紹介しなければならず記憶を辿る。けれどもし貴女が他の怪物と引き合わされることを望んでいなかった場合、此処で具体的な名前を出すと貴女に気を遣わせてしまうだろう。だからこそ、思い出すのに時間がかかっている振りをして遠巻きに貴女の興味の天秤を窺おう。「そうか、リーシュもコウモリだったか」貴女が返してくれた返事に浅く頷く。その裏に部屋から出てみたいという要望が忍ばされていたことには気付けず、再度カップの中身を嚥下して「そういえば、体調はどうだ?何か困っていることがあるなら、俺で良ければ聞くぞ」大抵の怪物は、獲物は活きが良いのが一番、という前提のもとに人間へ身体の調子を問う。けれどこの人狼だけは、真心と親切心から貴女を気遣い、話しやすいようにと目尻を細めて見せて。困っている事と言えども、この屋敷からの脱出という類の相談は非常に耳が痛いもので、それをぶつけられないことをひっそりと祈りながら貴女の瞳を見つめて)
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