三丁目のミケネコさん 2019-04-29 19:44:39 |
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…ぷっ、ははははは!!!…いやぁ、マスターが余りにも無警戒だったからよ。俺が敵だったら今頃首がねじ切れてるぜ?
(人と言うよりも獣に近い、腹の底から湧き出たけっして飾る事が出来ない雄叫びが耳を突き抜けると突然口を閉じる。よく見ればその口元は今にも解けそうなほどぷるぷると揺れており、開かれた目からは今にも吹き出しそうなのを必死に堪えているのが伺える。そして一つ、口から息が出れば高らかな笑い声が廊下に響き渡った。思い切り口を開けながら腹を抑え、心の底から楽しそうに笑っている。少し睨まれれば大人しく顔を上げ、瞳から零れ落ちそうな涙を指で拭いながら謝罪の言葉を発す。しかしまだ笑いは絶える事なく、先程の余韻を噛みしめるように手をひらひらと振ればさらりと恐ろしい事を言い放ち。事実、目の前の少女ともしも己が敵対関係にあったのなら容赦なくその細い首を掴んでいただろう。その首を傾けながら発せられた問いかけに笑顔を消し、真面目な顔つきで言葉を返す。「ああ、実は新しい特異点が見つかった。それについてマスターと相談するように言われていてな」特異点__人理を守る為のカルデアにとっては決して見逃せない事象。その重要性はこの数ヶ月間で痛いほど理解しているのか、真っ直ぐな瞳でマスターを見つめる。それは何処か憐れみも含んでいるように感じられるし、ただ一人のサーヴァントとしての忠誠や懸念も感じられる。大丈夫か、そう一言溢せば相手の反応をただ待っていて。)
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