{……俺に心当たりがあれば良かったんだが…} ** 「はー、退屈だぜー」 金髪は宝石を磨きながらぼやく。 『…喋るより手を動かせ、環』 理知的な少年が毒舌を発揮する。 《…夏希様が、シャドウになっていたなんて…》 『心配するな。俺たちがオタカラを盗めば、 心は元通りになる。…きっと、すぐに 戻ってくれるだろうさ』