>ちよ 凛「桜に猫かぁ……ちょっと照れくさいけど、ありがとう。涼香ね、もう忘れないようにしなきゃな!」 柄や色のかわいらしいチョイスに赤くなった頬をかきながらへらりと微笑み、名前を繰り返すと冗談っぽく言う。 先程着替えた時にスーツのポケットからこぼれ落ちた、会社で使用していたネームプレートを自分でもなぜだか分からないままこっそりと懐にしまった。目にも耳にも楽しげな屋台の方へと足を運ぶことにする。