Now saving... 2019-04-17 23:32:24 |
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しかし、脂汗が浮かんでいる事からも、まだ良い状態であるとは言いがたい。
このままベースキャンプへと向かっても、途中で力尽きてしまう可能性もある。
携帯ポーチを覗いて見ると、残りの回復薬の数は後一本。採集クエストだからと油断し、狩場で現地調合した分しか持っていなかったのが災いしたようだった。
一本では回復出来る量はたかが知れている。その量ではとてもこのアイルーは耐えられない。
「せめてあと一本、二本あればどうにか…そうか、一本で二本分の回復量を確保する方法があるじゃ無いか!」
抱えていたアイルーをそっと地面に寝かせると、すぐさま駆け出す。
足を止めたのは崩れた社の前。かつて何かが祀られていたであろうそれには、今は大きなハチの巣が陣取っている。
そう、目的はハチの巣から取れるハチミツだ。それがあれば回復薬グレートを調合する事が出来、あのアイルーも助けられるかも知れない。
蜂を刺激しないようになるべく気をつけながらハチミツを採取し、その場で回復薬と混ぜ合わせる。これで回復薬グレートの完成だ。再び走りアイルーの元へ向かう。
先程と同じ様にして回復薬グレートを飲ませると、大分良くなったのか、脂汗も引いて来た。
この調子ならばベースキャンプまで体力が持ちそうだ。
アイルーをしっかりと抱えると、ユガはベースキャンプに向かって一直線に走り出した。
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