匿名 2019-04-16 21:05:25 |
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ん、そうかそうか。また雨が強くなったらいけないから、とりあえず早めに行こう。
( 静かな路地から抜け出しまた雑踏にまみれたスクランブル交差点を2人で歩いていく。ザワザワと騒がしい人混みはやはり息苦しいもので、出来るだけ彼女を庇いながら人波を免れた。きゅっと強めに腕を握ってくる彼女を見下ろし、大丈夫だったかい?と声をかけた。もう深夜を回ろうとしている時間帯だと言うのにあの通りはなぜもあんなに賑わっているのだろうか。ギラついたネオン街が目に入っては彼女の手を握り返しその道を進む。草臥れたスーツ姿の男とセーラー服に身を包んだ少女。何も知らない人から見れば「危ない関係の2人」に見えなくもないのだろう。時折刺さる人の視線を背中越しに感じながら少々錆びれたビジネスホテルへと足早に駆け込んでいく。案内された一室はシングルの大きめなベットと簡素なテーブル、そしてソファがひとつずつ置かれただけの貧相な部屋であった。それでも1晩泊まるだけなのだとしたらこれで充分なはずだ。スーツを脱ぎ捨てベットへと座り込む。はあ、と重たく息を吐き出しては隣に座る彼女を見やり「お腹すいてたりするなら言ってね、身体が冷えてるだろうからお風呂に入りたいなら先に入っても構わないよ。」とネクタイを緩めながら笑みを作って。何処と無く気まずい微妙な空気感を感じながら彼女の返答をじっと待った。)
(全然大丈夫ですよーっ私も平日は仕事が忙しくて中々早く返事が返せないので、、!ゆっくりと物語を紡いでいければ私も幸せです。)
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