匿名 2019-04-16 21:05:25 |
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…おじさんが連れてってくれるなら、私何処だって構わないのよ。それに、今はきっと、避難する方が大切だわ
(見開かれた目に映る己は、何だかとても滑稽なものの気がして思わずついっと目を逸らせば自嘲の笑みを人知れず一つ零して。たかだか口付けくらいでこんな顔をされていては、転がり込むのにも罪悪感が生まれるというもの。それだけの事をしようとしているのだなぁだなんて今更ながらの実感と、もう後には引けないがといった静かな諦観は、また一歩泥沼へと背中を押す。その一方で、浮かべた作り笑顔と調子の良いお口はそんな内心とは裏腹にぺらぺらと耳障りの良い言葉を並べ立てて。少なくとも言葉の裏に透けて見えた想いを拾うくらいの配慮の思いだってあるし、今眼前のお人に捨てられたとして、他の男に拾ってくれと頼むかと言われれば答えは否。今はこれだけが確かな本心で、それを誠意と呼ぶには充分では無かろうか。避難と言ったって、この雨からだけでは無い。例えば帰りたくない場所から避難したっていいじゃないか。そんな思いで、骨張った大きな手が自身の手に重なるのを確認しては、路地から引き摺り出すように大通りへと歩みを進めて。一歩暗がりから外へと出れば、せかせかと道を行く現代人の群れの中に放り出される形となり、自身が身に付ける制服とよく似たそれを目にすれば思わず繋がれた手をきゅっと縋るように握り締め。足早にその場を立ち去ろうとするも、ホテルを知っているのは相手である、見上げるようにして視線を絡ませれば『案内をお願い』とでも言うように弱々しい笑みと共に小首を傾げ。)
(/返信が遅くなり申し訳ありません…!ゴールデンウィークに入りましたので少しは返信が早くなろうかと思います。まだこちらを見ておられましたら図々しい申し出ではありますが返信をお願いしたく御座います。もう愛想が尽きたとの事でしたらこちらには返信は不要ですので、新たな良縁を紡いで頂ければ幸いです…!)
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