三久 2019-04-16 03:33:45 |
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わッ、ぁ、……──っ!?
(己の反撃が予想外に効いてしまったのか払いのけられてしまったお茶に小さな声を上げては手の中から零れ落ちたそれを受け止めようと咄嗟に身体を捻って腕を伸ばすも、同様に手を伸ばした相手と接触しては老いた身体が衝撃に耐えられる筈もなく無意識に硬く目を瞑ったまま無様に床へと転がって。しかし予想していた程の痛みが無い代わりに何故か真上から降ってくる声、そして少しばかり近すぎる体温に恐る恐る瞼を開いては己の上に覆い被さっている状態の相手と目が合い。端正な顔立ちと均整のとれた体躯が視界を埋めるその光景に脳が思考を放棄したのか微妙な表情と体勢のままぎしりと固まっては瞬きすらも出来ぬまま暫し静止して)
そうなのかい?僕はあんまり気が付かなかったけれど……ふふ、此方こそありがとう。
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