クロ 2019-04-12 21:38:28 |
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(ビニール傘を片手に疲れた表情で帰路に着く。春は何かと仕事が増える、今日も通勤鞄には書類がぎっしりで。独りで家に戻っても待っているのは山積みの仕事だけ。「…俺の帰りを待っててくれる奴の一人でもいりゃあなあ、」ぽつりと呟いた本音の虚しさを振り払うように前を見据えれば、何やら道端に座り込んでいる少年が見える。雨の中傘もささずに何をしているのだろう、その姿を看過できずさっと相手の頭上に傘をさして「何してんだ、ンなとこで」自分が濡れるのも構わず、相手の姿をじっと見下ろしながら声をかける。口調こそぶっきらぼうだが、言葉尻には隠し切れない不器用な優しさが滲んでいて)
(/ありがとうございます、今後ともよろしくお願いいたします!)
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