>蜜 っ……はぁ…はぁ……あ"ぁ…お気になさらず……(火を点けるための一瞬のみの小さな灯と言えど、 それが"炎"である事に変わりはなく。小さく肩を竦ませ、くしゃりと音を立て紙袋の上から 顔を覆う。苦し気に荒く息を吐きながら、ゆっくりとその手を離して、背負った巨大メスの柄で 床を突けば、漸く言葉を紡ぐ。絞り出された「お気になさらず」の一言は小さく、震え、 まるで過去の事を思い出しているようでもあった)