おじいさん 2019-03-30 19:31:50 |
通報 |
そうそう、この屋敷についてもお話ししなくてはいけませんね。
ここは先程も言った通り、私が住んでいた屋敷でございます。
ええ、ええ、妻に先立たれてからは老いぼれ一人で暮らしておりました。
しかし、私にはもう必要が無くなったのでどなたかにお譲りしようと思いまして……。
そこで見つけたのがあなた様です。と言っても、どうやらここには私がいなくなることを悲しんでくれる者たちがいたようです。
え?連れて行ってもいいですと?
残念ながらそれは叶いません。まあまあ、それはさておき。
その者達は皆、私が愛着持って使っていた家具の付喪神のようなのです。
私も最近まで気づきませんでしたが、今この状態になってようやく気付きましてね。
あなたにも見えるようで。安心いたしました。
まあ、何が言いたいかと言えば、その付喪神たちとあなた様、共に暮らしてはいただけないでしょうかと思いましてね。
なに、こちらからもちゃんと伝えておきますとも。
あ、よろしいですか?それは良かった。
では、今からご紹介いたしますね。
トピック検索 |